映画「Indigènes アンディジェン」を見ました。カンヌ映画祭で4人の男優が共同で男優賞をとった作品といえば分かるでしょうか。オフィシャルサイト
≪INDIGENE≫とは辞書によると「土着民」という意味で、つまり住んでいる国のオリジンを持つ人⇔移民・外国人。そしてこの映画は、第二次世界大戦中、フランス国のために戦った、植民地出身(アルジェリアやセネガルなど)の戦士たちの物語です。
ドイツとの戦線状況があやしくなってきたフランスを救おうと、モロッコのとある村で戦士を募集しているシーンから始まるストーリーは、時系列に従い、北上する戦場ごとに淡々と進みます。
黒い肌の兵士にはトマトが配給されなかったり、常にフランス人軍より先に激戦区に送られたり、アンディジェン兵士とフランス白人女性のラブストーリーなど、実際あったかもしれないエピソードを織り交ぜられ、単なる戦争映画ではなく人間味のある仕上がりになっています。
市民と誇らしげに写真におさまるフランス人の横を、全て仲間を失って呆然と通り過ぎていく対照的なアンディジェン兵士。出世できると思って激戦区に挑んだのに、幹部に声をかけても無視されて・・。それから数十年後、彼が今もアルザスに残る仲間たちの墓参りをし、質素な暮らしをしている公団アパートに帰り、ベッドに座って考え事をしているシーンで終わります。銃撃戦で「うおー」→スプラッター→仲間が死んで「うおー」となんとなく大げさで荒々しいハリウッドものと比べられないくらい、静かで現実的な終わり方。そしてその終わり方は、フランスで今も残る暗い歴史・今後も続く深い課題を考えさせてくれます。
私にとってはフランス語理解力不足もさることながら、ピエ・ノワー(pied-noir=元フランス領北アフリカに住んでいたフランス人)など、フランスの植民地背景を理解してなくては分からない部分もあったりして少し難しかった。数年後、フランス語が上達したころにもう一度じっくり見たいです。
監督Rachid Bouchareb氏はアルジェリア出身なので、多少「お涙頂戴」的な作りだという見方もありますが、こういう映画を制作・公開できるところを評価したいと思いました。だって、日本のために戦って命を犠牲にした非日本人戦士たちのお話なんて、日本でできるかなって考えてしまったから。
日本にいるとあまり関心ないテーマかもしれないけどフランスではよく出てくるテーマなので、フランス在住の方にはオススメしたい映画。うわさによると、「アルジェリア独立戦争」をテーマにした続編もできるそうです。
【参考記事】
仏政府:旧植民地出身者の軍人年金を平等化
こういうことって、知ってしまうと、「中世の身分制度があった頃から何も変わってないんじゃない」って、色々考えてしまいますね。
≪INDIGENE≫とは辞書によると「土着民」という意味で、つまり住んでいる国のオリジンを持つ人⇔移民・外国人。そしてこの映画は、第二次世界大戦中、フランス国のために戦った、植民地出身(アルジェリアやセネガルなど)の戦士たちの物語です。
ドイツとの戦線状況があやしくなってきたフランスを救おうと、モロッコのとある村で戦士を募集しているシーンから始まるストーリーは、時系列に従い、北上する戦場ごとに淡々と進みます。
黒い肌の兵士にはトマトが配給されなかったり、常にフランス人軍より先に激戦区に送られたり、アンディジェン兵士とフランス白人女性のラブストーリーなど、実際あったかもしれないエピソードを織り交ぜられ、単なる戦争映画ではなく人間味のある仕上がりになっています。
市民と誇らしげに写真におさまるフランス人の横を、全て仲間を失って呆然と通り過ぎていく対照的なアンディジェン兵士。出世できると思って激戦区に挑んだのに、幹部に声をかけても無視されて・・。それから数十年後、彼が今もアルザスに残る仲間たちの墓参りをし、質素な暮らしをしている公団アパートに帰り、ベッドに座って考え事をしているシーンで終わります。銃撃戦で「うおー」→スプラッター→仲間が死んで「うおー」となんとなく大げさで荒々しいハリウッドものと比べられないくらい、静かで現実的な終わり方。そしてその終わり方は、フランスで今も残る暗い歴史・今後も続く深い課題を考えさせてくれます。
私にとってはフランス語理解力不足もさることながら、ピエ・ノワー(pied-noir=元フランス領北アフリカに住んでいたフランス人)など、フランスの植民地背景を理解してなくては分からない部分もあったりして少し難しかった。数年後、フランス語が上達したころにもう一度じっくり見たいです。
監督Rachid Bouchareb氏はアルジェリア出身なので、多少「お涙頂戴」的な作りだという見方もありますが、こういう映画を制作・公開できるところを評価したいと思いました。だって、日本のために戦って命を犠牲にした非日本人戦士たちのお話なんて、日本でできるかなって考えてしまったから。
日本にいるとあまり関心ないテーマかもしれないけどフランスではよく出てくるテーマなので、フランス在住の方にはオススメしたい映画。うわさによると、「アルジェリア独立戦争」をテーマにした続編もできるそうです。
【参考記事】
仏政府:旧植民地出身者の軍人年金を平等化
こういうことって、知ってしまうと、「中世の身分制度があった頃から何も変わってないんじゃない」って、色々考えてしまいますね。
フランスにも料理雑誌がたくさんあります。ぎっしりレシピが入ってるもの、イメージ先行のもの、ターゲットにあわせて色々ありますが、私の好きなのはこちら。

外国では日本で見慣れない食材もあり、シーズンや調理法などが分からなくって買うのをついためらってしまいますが、この雑誌は2ヶ月ごとの発行で該当シーズンの食材リストがあり、それを使ったレシピが続きます。写真も美しく撮られているし、巻末には切り取って使える「お買い物リスト」もついてて実用的。
その他、地方農村をたずねたり、ワインの批評、スーパーに売ってる商品の食べ比べ・飲み比べなど、食それもフランスの食文化にまつわること満載。以前の号では、「有名人のワイン」と題して、ドパルデューやキャロル・ブーケ、ジャン・アレジ(後藤久美子さんの旦那)など有名人が作ってるワインを批評してました。それによると、クリストフ・ランバートが5点中4.5点と高得点、アレジは3.5点、ドパルデューは2.5と散々でした。
今回の号では、あのアオキサダハルさんの特集もありました。パリにも日本にも2店舗ずつあるんですね。オペラ座界隈に3軒目を出すそうです。その他コーヒー豆(挽いて粉になってるほう)の比較も。それによると250グラム・2ユーロもしないリーダープライス(スーパーブランド)が、48ユーロ(!)もするフォションをノックアウトしてました。高いから・有名だから、といって美味しいとは限りませんね。おいしいものが分かる舌を養うことが大事だと思いました。

外国では日本で見慣れない食材もあり、シーズンや調理法などが分からなくって買うのをついためらってしまいますが、この雑誌は2ヶ月ごとの発行で該当シーズンの食材リストがあり、それを使ったレシピが続きます。写真も美しく撮られているし、巻末には切り取って使える「お買い物リスト」もついてて実用的。
その他、地方農村をたずねたり、ワインの批評、スーパーに売ってる商品の食べ比べ・飲み比べなど、食それもフランスの食文化にまつわること満載。以前の号では、「有名人のワイン」と題して、ドパルデューやキャロル・ブーケ、ジャン・アレジ(後藤久美子さんの旦那)など有名人が作ってるワインを批評してました。それによると、クリストフ・ランバートが5点中4.5点と高得点、アレジは3.5点、ドパルデューは2.5と散々でした。
今回の号では、あのアオキサダハルさんの特集もありました。パリにも日本にも2店舗ずつあるんですね。オペラ座界隈に3軒目を出すそうです。その他コーヒー豆(挽いて粉になってるほう)の比較も。それによると250グラム・2ユーロもしないリーダープライス(スーパーブランド)が、48ユーロ(!)もするフォションをノックアウトしてました。高いから・有名だから、といって美味しいとは限りませんね。おいしいものが分かる舌を養うことが大事だと思いました。
ヴァンヌ滞在中、2つほど映画を見た。
「CAMPING キャンピング」 と
「Pirates of the Caribbean パイレーツオブカリビアン : Dead Man's Chest」
「CAMPING キャンピング」はまさに夏休み映画
予告編はこちら
リッチでスマートな整形外科医ミシェル。
バカンスでスペインに行く途中、車が(ジェームスボンドと同モデル)が故障してしまう。
止まった場所は、海沿いのキャンプ場Les Flots Blues。
そこでは、中流の下くらいの庶民たちが毎年同じ顔ぶれでバカンスを楽しんでいる。
ナイトクラブ”SHOGUN”で開かれるパーティのダサい演出や、パトリック・シラクがストックしてる食料品、30年も同じ場所を予約する熟年カップルなどの描写は、お洒落なおフランスしかイメージできない人にとって真のフランスを知るチャンス。義妹に聞いたら、「すごい真実」と言われたので誇張されたものではなさそう。
言葉や文化背景が分からないと難しいのがコメディだが、達者な役者達が集まっており、ひとりひとりのキャラクターを明確に演じていてそれなりに楽しめる。(言葉が分かれば、そりゃもっと楽しいだろうけど)
年頃の娘のアバンチュールや美女コンテストなど、とにかくお約束の設定で楽しませてくれる映画。最後の顛末は、「みんなで楽しむという原則を忘れては罰が当たる」ということかな。
この映画、私的な見どころは、ジェラール・ランヴァンGérard Lanvin(右)でございました

みなさん、チェックチェックです!
一方、「Pirates of the Caribbean パイレーツオブカリビアン : Dead Man's Chest」はジョニー・デップが出ているシリーズものの2作目。
1作目見てなかったけど、理解できないということはなかった。
ディズニーランドに行ったような気分になる。
しかしどうも3作目への続きのために作られたような作品で、義妹は「つまらなかった、がっかり」と言っていた。
印象に残らなかったので解説なし。 おしまい
ブルターニュ旅行記はこちらから♪
« バカンス報告 ’ブルターニュ ヴァンヌ編’»
« ブルターニュへの旅2 モービアン湾の港とビーチ »
« ブルターニュへの旅3 お気に入りキブロン その1 »
« ブルターニュへの旅4 お気に入りキブロン その2 »
« ブルターニュへの旅5 かわいい家たち »
« ブルターニュへの旅6 食 海の幸編 »
« ブルターニュへの旅7 食 うれしかったこと »
« ブルターニュへの旅8 おみやげ »
「CAMPING キャンピング」 と
「Pirates of the Caribbean パイレーツオブカリビアン : Dead Man's Chest」
「CAMPING キャンピング」はまさに夏休み映画
予告編はこちらリッチでスマートな整形外科医ミシェル。
バカンスでスペインに行く途中、車が(ジェームスボンドと同モデル)が故障してしまう。
止まった場所は、海沿いのキャンプ場Les Flots Blues。
そこでは、中流の下くらいの庶民たちが毎年同じ顔ぶれでバカンスを楽しんでいる。
ナイトクラブ”SHOGUN”で開かれるパーティのダサい演出や、パトリック・シラクがストックしてる食料品、30年も同じ場所を予約する熟年カップルなどの描写は、お洒落なおフランスしかイメージできない人にとって真のフランスを知るチャンス。義妹に聞いたら、「すごい真実」と言われたので誇張されたものではなさそう。
言葉や文化背景が分からないと難しいのがコメディだが、達者な役者達が集まっており、ひとりひとりのキャラクターを明確に演じていてそれなりに楽しめる。(言葉が分かれば、そりゃもっと楽しいだろうけど)
年頃の娘のアバンチュールや美女コンテストなど、とにかくお約束の設定で楽しませてくれる映画。最後の顛末は、「みんなで楽しむという原則を忘れては罰が当たる」ということかな。
この映画、私的な見どころは、ジェラール・ランヴァンGérard Lanvin(右)でございました

みなさん、チェックチェックです!
一方、「Pirates of the Caribbean パイレーツオブカリビアン : Dead Man's Chest」はジョニー・デップが出ているシリーズものの2作目。
1作目見てなかったけど、理解できないということはなかった。
ディズニーランドに行ったような気分になる。
しかしどうも3作目への続きのために作られたような作品で、義妹は「つまらなかった、がっかり」と言っていた。
印象に残らなかったので解説なし。 おしまい
ブルターニュ旅行記はこちらから♪
« バカンス報告 ’ブルターニュ ヴァンヌ編’»
« ブルターニュへの旅2 モービアン湾の港とビーチ »
« ブルターニュへの旅3 お気に入りキブロン その1 »
« ブルターニュへの旅4 お気に入りキブロン その2 »
« ブルターニュへの旅5 かわいい家たち »
« ブルターニュへの旅6 食 海の幸編 »
« ブルターニュへの旅7 食 うれしかったこと »
« ブルターニュへの旅8 おみやげ »

