
Je vais te montrer quelque chose...
東京の道端で「ちょっとすみません」と聞かれれば、
手相の勉強か、
ヘアモデルを探してるか、
ヘンなナンパか、
(悲しいけれど)ろくでもないことが多いので、
とりあえず無視してしまうことにしている。
しかしそれがリヨンで起こるとちょっと違う。
小さい紙切れを手に、「XX通り、探してるんですが」
ってことがほとんどだから、無視するわけにはいかない。
見た目からしてリヨン人らしくない私なんかに道を尋ねるなんて、
と思ってるのをおくびにも出さず、
その一度は聞いたことある道の名前を、一生懸命思い出す。
歩いてるとき、いつも道の名前を見るクセがあるので、
聞かれる名前には聞き覚えがあることがほとんど。
なのに、場所は、と言われれば正確に思い出せない。
それで結局、
「ごめんなさいね、あの辺なのは確かなんだけど」
とせめて精一杯の笑顔とともに、何の助けにもならない答えをする。
特にここのところよく聞かれるのに、
一度もまともに答えられないことに落ち込んで、
でも、そんな朝の忙しいときに、
眉間にしわをよせたおよそ愛嬌のある女とは言いがたい私に聞くなんて、
聞く方が悪いのよ、なんて開きなおったりして。
道を聞かれることはロンドンでも台北でもあって、
台北なら台湾人と間違えられたんだろうと思うけど、
白人優位の国で道を聞かれるなんて、
あぁ本当に他民族な国なんだわ、と最初は感慨深く思ったもんだけど。
夏というには肌寒くなってきたリヨンで、少しずつ思い出の整理をしている。

フランスでの毎日は、昔の自分だったらどうでもいいことでも考えこんだり迷ったりすることが多くて、自分を見失いそうになる。今回の里帰りではいつもにも増して、文字通り毎日誰かと楽しい酒杯を重ねた。
おかげで元々たっぷりめだった体型が、さらにヴァージョンアップしてしまったけれど。
あれだけ飲んだので、しばらくは焼酎なしでもやっていけそう。
何を話したかとかあまり思い出せないんだけど、家族や友人と刻んだ時間は、驚くほど力をくれる。
10年ぶりに会った元上司に、
「昔はもっとぽわーんってしてたのに。もっと肩の力抜いていいんじゃない?」
と言われて、やっぱり海外生活というのは知らないうちに苦労させるものなのかしらと思ったり。彼女は、行きたいと思ったらすぐカバン一個でふらっと海外に行ってしまうような以前の私を知っている。今の私は心配事が増えてしまって、旅行に行くのも腰が重いし、荷物も多い。
他にも10年ぶり再会した友達がいたけれど、以前の自分の映し鏡みたいに、少しずつずれてきた自分を矯正しているような気持ちになる。このタイミングで帰って、改めて大切と思える人たちと会えて、本当によかったなと思う。
吹く風に 沖辺の波の 高けれど
心静けき わが港かな
お参りに行った日枝神社でひいたおみくじは、これまで幸福に恵まれたのはひとえに祖先や周りの人のおかげであること、これからも人との縁を大切に社会に貢献しなさいと教えてくれた。

フランスでの毎日は、昔の自分だったらどうでもいいことでも考えこんだり迷ったりすることが多くて、自分を見失いそうになる。今回の里帰りではいつもにも増して、文字通り毎日誰かと楽しい酒杯を重ねた。
おかげで元々たっぷりめだった体型が、さらにヴァージョンアップしてしまったけれど。
あれだけ飲んだので、しばらくは焼酎なしでもやっていけそう。
何を話したかとかあまり思い出せないんだけど、家族や友人と刻んだ時間は、驚くほど力をくれる。
10年ぶりに会った元上司に、
「昔はもっとぽわーんってしてたのに。もっと肩の力抜いていいんじゃない?」
と言われて、やっぱり海外生活というのは知らないうちに苦労させるものなのかしらと思ったり。彼女は、行きたいと思ったらすぐカバン一個でふらっと海外に行ってしまうような以前の私を知っている。今の私は心配事が増えてしまって、旅行に行くのも腰が重いし、荷物も多い。
他にも10年ぶり再会した友達がいたけれど、以前の自分の映し鏡みたいに、少しずつずれてきた自分を矯正しているような気持ちになる。このタイミングで帰って、改めて大切と思える人たちと会えて、本当によかったなと思う。
吹く風に 沖辺の波の 高けれど
心静けき わが港かな
お参りに行った日枝神社でひいたおみくじは、これまで幸福に恵まれたのはひとえに祖先や周りの人のおかげであること、これからも人との縁を大切に社会に貢献しなさいと教えてくれた。



